『恋ひ恋ひて』作品紹介

【繊細に描かれる、みずみずしい恋の物語】恋する想いは、1300年前から変わらない━━万葉集の恋心に重ねて描く、ほろにがくて愛おしい現代の恋物語

~第1話~ 君し踏みてば

あらすじ

4月に転任してきた美術の先生に秘かに思いを寄せる泉。千曲川での写生大会の日、どこを描くか迷っていると、先生に声を掛けられ、うれしい気持ちに!しかし、名前で呼んでもらえず、先生の中の自分の存在の小ささに悲しくなる。泉の切ない恋心が1300年前の和歌とリンクする。

「信濃なる 千曲の川の 小石も 君し踏みてば 玉と拾はむ」

作者不明/東歌

意味:信濃の国にある千曲川の小石でも、あなたが踏んだ石ならば、宝石として拾いましょう。

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人物紹介

原田泉

中学2年生。繊細で気持ちをストレートに伝えるのが苦手な女の子。

先生(青島博人)

4月に転任してきた美術の先生。優しくて生徒から人気。

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~第2話~ 紐解き設けな

あらすじ

お互いに気になる存在であった絵斗と千結。しかし、七夕祭りで千結のチア衣装を汚してしまったことをきっかけに絵斗は千結の顔を見られなくなってしまう。そのまま、別々の高校へ行き、1度も会えないまま1年がたつ。絵斗は「来年も行く」と言っていた千結の言葉を信じて七夕祭りへ向かうが…。

天の川 相向き立ちて 我が恋ひし 君来ますなり 紐解き設けな 

山上憶良

意味:天の川に向かい立っていると、どうやら、いとしいあの方が来られるようです。さあ、衣の紐を解き、寝間を整えてお待ちしましょう。

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人物紹介

千結

絵斗の同級生。チアをやっている。明るく活発な女の子。

絵斗

中学3年生。美術部。絵に個性がないことで悩んでいる。

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~第3話~ 来むとは待たじ

あらすじ

同じクラスの陸上部の男の子、小山君に恋する主人公。メッセージのやりとりをするようになったが、どうやら小山君には同じ部活の彼女がいるらしい。それなのに「キミのことがいちばん好き」と思わせぶりなことを言ってくる小山君。その言葉を信じ、10月31日、ハロウィン限定パフェを頼んでカフェで…。勇気を出して行動した、切ない恋の結末は…。

「来むと言ふも 来ぬ時あるを 来じと言ふを 来むとは待たじ 来じと言ふものを」

大伴坂上郎女

意味:「来よう」と言っても来ない時があるのに、「来ない」と言うのを、「来るだろう」と期待して待ったりはしません。あなたが「来ない」と言うのだから。

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人物紹介

主人公

純粋で大人しい高校生の女の子。小山君のことが好き。

小山君

主人公と同じクラスで陸上部。人気者で少し思わせぶりな男の子。

 

 

 

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~第4話~ 月の舟

あらすじ

連休に海が近いおばさんの家へ遊びにきた沙月は、コンビニで海斗と出会う。二人は、それぞれの過去にとらわれて縛られたボートと同じように時間が止まっていた。沙月がこの町を去る前日、海斗に再び夜、海に来るように言われる。月に照らされ、二人の止まった時間がボートとともに、動き出す…!

「天の海に 雲の波立ち 月の舟 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」

柿本人麻呂

天上の海に雲の波が立ち、月の舟は星の林に漕ぎ入って隠れゆくのが見える。

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人物紹介

沙月

16歳の高校1年生。連休に海が近いおばさんの家に遊びに来た。

海斗

コンビニでアルバイトをしている16歳。綺麗な顔立ちをしている。

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~第5話~ 恋ひ恋ひて

あらすじ

高校がばらばらになり、離れ離れになってしまう前に、愛はバレンタインデーのチョコを友樹に渡し、ホワイトデーのお返しとして一緒に出掛けられることに!!! しかし、友樹が楽しそうに話す高校生活の中に、自分はいないことを実感してしまい……。

「恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛しき 言尽くしてよ 長くと思はば」

大伴坂上郎女

恋しく思い続けて、やっと逢えたときだけでも、やさしい言葉をたくさんかけてください。この関係を長く続けたいとお考えでしたら。

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人物紹介

友樹のことが好きな恋する中学3年生。もうすぐ友樹と別の高校へ進学することを寂しく思っている。

友樹

3人兄弟の長男。サッカー部に所属しており、高校は県外のサッカー強豪校へ進学することが決まっている。

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~第6話~ 夜眠も寝なくに

あらすじ

小学生の頃、しっかりものの真見は背が小さくて泣き虫な宙矢をほっておけなかった。しかし、それが原因で変なあだ名をつけられ、宙矢のことを避けるようになったまま、宙矢は転校してしまう。高校生になり帰ってきた宙矢は背も伸びてかっこよくモテモテで……。

「春なれば うべも咲きたる 梅の花 君を思ふと 夜眠も寝なくに」

板氏安麻呂

春になって、ほんとうによく咲いた梅の花よ。あなたのことを思うと、私は夜も眠れないのだよ。

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人物紹介

真見

小学校の頃から頭がよくて、しっかりもの。ちょっぴりあまのじゃくな一面もある。

宙矢

小学校4年生の時に引っ越した真見の幼馴染。昔は背が低くて泣き虫だったが、身長が伸び、高校ではモテモテ。

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作家紹介

みずの まい(原作)

2010年「お願い!フェアリー」(ポプラ社)で作家デビュー。シリーズ全23巻の大ヒット作となる。本書の原作となる「万葉恋ばな ~春夏秋冬~」の他に「鏡のうらのカガミさん」(共にGakken)、「たったひとつの君との約束(全9巻)」「スターになったらふりむいて」 「流れ星の約束」(すべて集英社みらい文庫)、「放課後オンライン」「クリエイティ部!」「12星座男子」(すべてポプラ社)など、著書多数。

~コメント~

万葉でも令和でも共通する「人を想う」を小説「万葉恋ばな」で書かせていただき、その後、ito先生がさらに切なく甘酸っぱい漫画「恋ひ恋ひて」にして下さりうれしさで胸がいっぱいです。第2話の「紐解き設けな」の紐は万葉集の中では衣(ころも)の紐の意味ですがドキドキした部分はそのままで何の紐かだけを変えました。漫画を読んだ後はDODOWAKAさんの美しい音楽もぜひ楽しんでください。聴かないのはもったいない!

児童書作家みずのまい🌟時々占い(@ohanashiyadesu)さん / X

ito(漫画)

「きらきら、あおい(全2巻)」(トゥーヴァージンズ)が、X(旧Twitter)で10万いいね!を獲得。大きな話題となり、同作は「このマンガがすごい!2025」にも選出される。淡い色彩で紡ぎだす、かつてのあの頃を思い出すような、みずみずしくて繊細な描写が特徴。

~コメント~

原作小説の繊細で瑞々しい世界を漫画で表現できることを、とても光栄に思っています。
千年以上前に詠まれた恋の歌が、今もなお心を動かすのだと感じながら、筆をとりました。
読むと心にふわっと風が吹くような、爽やかな連載をお届けできれば嬉しいです。

ito(@nanamenoito)さん / X

https://www.instagram.com/nanamenoito

原作紹介

1300年前の恋の歌が、現代の恋にリンクする――。万葉集の和歌から生まれた、切なくて愛しい恋愛短編集。会いたくて、言えなくて、泣きたくなる――。いま、万葉の恋が、わたしの恋と重なる。“会えない夜”に読みたくなる、わたしの物語。

歌で和歌を覚えられる、スペシャルコラボ動画も配信中!!!↓↓↓

第1話 君し踏みてば

第2話 紐解き解けな

第3話 来むとは待たじ

第4話 月の舟

ミュージック

DODOWAKA(ドゥドゥワカ)

堂々と和歌をやろうというユニット名の通り、1300年前より、日本人が、思い人へ心を募らせ、四季を愛で、紡いできた日本最古の和歌集「万葉集」の歌世界をボーカルのAyaとShoheiが表現する。

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